大阪府泉佐野市の歯科医院 小川歯科/一般歯科 予防歯科

歯を強くして、虫歯予防(フッ素の利用)

 
 
 <無くならない虫歯>

現在、日本の12才児の平均虫歯率は2.64本で、確かに10年・20年前よりも少なくなってはいますが、世界の先進国の中で特にスエーデンでは1本以下です。

では、なぜなのか?どこで差が出ているのか?日本人は歯磨きをあまりしない?甘いものの取り過ぎ?よく調べたら、虫歯の原因は細菌と砂糖を減らす、つまり歯磨きを重点にしてきました。それに対し、他の先進国では歯質の強化に力を入れ、積極的にフッ素の導入を取り入れ、成果をあげてきました。なんと先進国のほとんどで水道水にフッ素が入っていて、なんら努力をしないでも虫歯予防ができるシステムになっているからです。

日本でも最近このことに注目し、水道水のフッ素化は無理でも、フッ素を有効利用して虫歯予防をという自治体も増えてきました。

大分県佐伯市蒲江町の畑野浦小学校では、15年前からフッ素洗口を導入し、今では子供の虫歯0を実現しています。全校生徒が虫歯0ですよ!!びっくりです!!

 
<フッ素の害>

一部の反対派がフッ素の害について色々と言われていますが、確かに一度に大量摂取すると中毒を起こしてしまいますが、うまくコントロールされた洗口では問題ありません。今までに事故が起きたこともありません。

又、ガンになるとか言われる方もいますが、因果関係が実証されていません。市販の歯磨き剤には、今までほとんどフッ素が添加されています。また、普段皆さんが食べている食品にもフッ素が入っています。人間の体を成す成分の必要元素なのです。


 
<定期健診>

何らかの形でフッ素で虫歯予防を始めたからといって安心してはいけません。あくまでも虫歯予防の対策の一つですから。

歯磨きは歯周病予防に必要です。また、フッ素の効果を確かめるためにも、また歯茎のチェックにも定期健診は欠かせません。大人も子供も大体3ヶ月に一度は受診してください。特に、子供は第一臼歯が生える6歳前後と、第二大臼歯が生える12〜13歳前後は毎月の検診が必要と考えます。この頃にフッ素を充分作用させ、歯質の強化を図るとかなり違います。


 
<あとがき>

以前は「歯は痛くならんと歯医者には行かんからなぁ」ってよく聞きました。そういう方はだいたい老後は食べられなくて悲惨です。歯科医院に行って削って元より良くなるわけがありません。歯科医院には健康なときこそその健康を維持するために行くところです。痛みも無く、気持ちよく帰れます。